おじさんの足跡

趣味の事とか書いてます。

なんちゃってSANSUIアンプの制作

オーディオの音はアンプが支配するってよく耳にするけれど、ある程度のハイエンド
機種はプリアンプ.パワーアンプのセパレートが常識って高級機種の世界の話で
どこぞのオーディオオタクの人が火事になったときにお気に入りのプリアンプだけ
持って逃げたそうな...
 
パワーアンプは大体どこも優秀で、プリアンプの音色が気に入るか気に入らないか
これはもう好みの問題だからメーカーどこが最高なんてのは無意味な議論だと思って
まして、私の場合CDなんかやDAコンバーターから出る音が一番元気でナイスな音
って思ってるので、プリアンプも欲しいのだけれど、金に余裕があるわけでなし
結局少し自分的に贅沢だと思ってるボリウムと入力切り替えのロータリースイッチを
買ってきまして、コストパフォーマンス高い物を作るのに苦慮しております。
 
さらにオタッキーな方だと抵抗一本数百円もするヤツを何本も使ってアッテネーター
作って悦に入る手もあるのですが、私の場合なんぞ一本10円位の金属皮膜抵抗と
ロータリースイッチで片ch5~600円2個で1,000円ちょいで作れるのに
いかんせんこだわりすぎるのも財布には優しくないなあって事で3年位前に作った
パワーアンプとパッシブプリをばらしまして、SANSUIのケースに入れて
なんちゃってSANSUIアンプ作成しました。約2日程かかってますけど加工が
何気に面倒くさいのです(笑)
 
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上に乗ってるBSチューナー改造パワーアンプです。トランスが333シリーズは
結構いいの使ってるので、能率のいいパワーアンプICなんかですとお釣りがきます。 もっとも貧乏くせえって言われるのが、アレなんですが、音的には20man
クラスのアンプであればブラインドテストやれば余裕で勝つ自信あります。
 
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中身ですが100円位の大きさのフィリップスの(TDA1552だったはず)と
トランス、スイッチ、コンデンサー、直流カット用のフィルムコンデンサ
電源に3端子レギュレーターくらいなもんで、左上のコンデンサー(汎用)増設
してみましたけど、無くても大丈夫です。
 
IC関係は生産量に価格が比例するような感じありまして、この回路をディスクリートするとなると私には無理ですが、データシート見ればだれでも作れると思います。
 
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ケースの内部をすっからかんにして、部品をマウントするベースを付けて部品を
実装します。 半導体関係は定格電圧、放熱にシビアですので、アルミのベースは
ヒートシンクも兼ねておりまして、放熱用シリコングリスを塗り3mmのタップを
立ててくっつけるだけですが、ヒートシンクに付けずに音出すと2~3分で昇天
しますので、注意してください。
 
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ボリウムはアルプスのミニデテントのクリック付き100kΩですが、少し
小音量は苦手みたいでいきなりがばちょと大きくなるので、もし気になるようで
あれば抵抗をシリーズにかませてみるとか、特に不具合も感じないので私の場合
普通に使ってます。(部品屋で取り寄せで3,000円ちょいの記憶)
ボリウムの軸受の部分は触るとノイズ乗る場合があるので、シャシーグランドに
一点アースしてます。
当然ボリウムの3本足の一本はグランドへ落とします。真ん中はコモン
(共通です)
 
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入力は4系統で充分なので、金メッキみたいなプラグ(本当は銀色のヤツの方が)
メッキがいいと思いますが、甥っ子にプレゼントする時なんかはゴールドで   ポイント高いかも?
 
スピーカーの取り付けターミナルは1個300円未満の安物で、Y型プラグは
接点不良おこしますので、設計不良で激安なのでしょう。
普通の細い線(スピーカーコードはカナレの4S6って100/M位の安価な物を
使っていますが、品質に不満は全くないです。
 
ちなみにシリアルNo444のゾロ目は珍しいですねえ。
 
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入力切り替えはロータイースイッチの4回路2接点タイプのアルプス製で特別高価
でもないですが、若干セパレーションが悪いようで、セレクターの位置が違くても
ごく小音量の漏れがありますけど、基本問題ないでしょう。500円位かな?
 
 
入力のジャックからセレクターに入って、ボリウムに入ってICに入れます。
 
今回はアンプのスイッチの位置に完全に合わせてるので、シャフトで延長して
切り替えさせてた元の構造の為若干スイッチの取り付け位置が合わず情けないの
ですけど、気合入れて削る気にもならず、入力切り替えのつまみがズレまくって
ます。
 
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トランス載せ替えて、各配線を大体終えて、コンデンサ関係の収まりがどうにも
つかずに、bsチューナーのトランスの台を外してマウントしますが、ヒートシンクの部分がコの字状になってた為にゴム足をマウントしてサスペンション的ブッシングにしてます。(今回は手持ちの部品で全てまかなっているので、制作費用は
0円です。ちなみにケースを買って部品をそこそこグレードいいのにしても
10,000円位~できるとおもいます。
 
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大体最終テストでPOWER表示のLEDチェックして、赤のランプと入れ替えて
音出ればOKなのですが、ICのグランドの線を落とすのを見落としていて
無音ののちスピーカーがバスンってなったので、なんじゃこりゃ状態だったのですが必ずアンプのICのグランドなんかは落とすのわすれないでね。
 
通常はラグ板とか空中で半田づけしちゃいますけど、結構端子台も信頼性あるもんで、振動なんかがあるもんでもないんで、電気的に繋がってればOKではないでしょうか...(間違った時治すの大変なのが主な要因ではあるのだけども)
 
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このクリアランスの実装テクもあわせてご覧ください(笑)
 
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でまあ一応ピカピカにしたつもりでワックスとシリコンスプレーしてみました。
 
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SANSUIのホンモンアンプより音もいいし、ボリウムがイマイチ安定しないのでさっさと入れ替えます。
 
本来パワーインジケーターは赤なんだけど、シロとアカだとオレンジになんのね。